男時々女~ありさの日記~

男に生まれ、物心ついた時にはすでに性の違和感を感じ・・・でも、それはとってもおかしな事、決して表沙汰には出来ない事だっていう世間体みたいなものは小さな子供でも理解出来た。だからひた隠しにしてそんな暗黒の時代を生きてきました。
そして、姓の多様性が認知されつつある今・・・でも、わたしにとっては時すでに遅し。歳をとってしまいました。
今さら・・・でも、でもあきらめきれない><
そんなありさおばさんの「男時々女」の日記です。

荷物が~><

ちょっと間が空いてしまいました。


少しでも同好の方々に、ありさの思いを知ってもらいたい。

同様の思いをわかち合いたい。

出来れば楽しんで読んでもらいたい。


そんな思いから始めたブログですから、大切に育てていきたいと思っています。


なので、「丁寧」をベースに、何より焦らず、1話1話心を込めて!

をモットーに、この先、ペースにはあまりこだわらないつもりです。


それでは第2話始めます。



第2話 荷物が~><



29日夕刻

俺を残して家族は旅立っていった。


さ~準備開始!

まず俺は、自宅のとある場所に隠している、ありさグッズを引っ張り出した。

(注 皆さんは変身グッズ、どうされてますか?ありさはね・・・ウフフ^^

そのうちに披露しようかなと。とにかく維持管理って大変ですよね~><)


衣装ケース3個

小物ケース2個


ケースの中にありさのすべてが入っている。

ありさ歴うん十年と長~いわりにはグッズはそう多くはない。

と言うのも、保管場所のキャパがこれ以上増やすのを許してくれないのだ。


今回の冒険にあたり、俺は安全・・・?を最優先に、次のような縛りをかけた。

1 多くの人目に晒されるわけだから、目立たないようにあまりにも派手なスタイルは避ける。

2 だからと言って、地味では味気ない。やっぱありさを堪能したい><ので、下着から靴までファッションにはこだわる。

3 年末の帰省ラッシュと重なるタイミングなので、荷物は出来るだけ少量コンパクトに!

(注 勿論、ありさに変身してからの安全ってのはわかっていただけると思いますが、往路についても、野郎が女物一式を

持ち歩くわけですから、ここも各種事故防止に十分配慮したいところです。)


インナーについては、この計画用にと、予め通販で買っておいた。

淡いイエローのパステル系で、お花の刺繍が散りばめられた清楚な感じのブラとパンティー。

ブラはB85のフルカップで、それに合わせたヌーブラも用意。

本当は、キュッと締め付け感のたまんないビスチェが大好き><でも、長時間締め付けられっ放しってのに不安が。

ストッキングはオーソドックスにサブリナのノンランを。色はブラックで。


続いてアウター。

色々悩んだが、縛りの事を考えて、結局おとなしい系コーデで

真っ白で光沢のある、サテン系シフォンのハイネックブラウスに

これも光沢のある黒で、同色のレース生地と重ね合わせた、若干膝の見える長さのパネルスカート。


コートは、にぶいゴールド系セミロングのダウンコート


靴は、たぶんしっかり歩く事になるだろうけど、女のこだわりとでも言うか、ハイヒールははずせないし

季節は冬・・・だったらこれっきゃない!

ってことで、9センチヒールで、2センチのストーム付きニーハイブーツに決めた

ちょい目立つかも・・・


これに手袋、トートバッグ、化粧品一式、折り畳み傘、等々を加えて、ありさお出かけコーデの完成だ。

(注 ウィッグは、向こうで用意してもらうことにしました。)


さ・・・

これをどうやって東京まで持って行くかだ。


野郎の持つ大きい鞄ならある。

行きは野郎で行くんだから、この鞄を使っても問題ない。

でも、帰りはありさ・・・なんだよなw

着て行った野郎の服から靴までを、これに詰め込んで、ありさが持って帰るわけだ・・・><

・・・ありさに野郎鞄なんて持たすわけにはいかないだろw

(注 妻のバッグを使う手もあるのですが、ありさ関係で、妻の物には一切手を出さないと決めていました。)


色々考えたあげく、ありさグッズを持ち運ぶ大きくて丈夫な紙袋と

ありさが持つトートバッグと一緒に携えてもおかしくない、ちょいお洒落な折り畳みの布袋を、野郎服持ち帰り用に用意した。

布袋は極力小さいものにしたかったので、往路に着て行く野郎服は、出来る限りかさ張らない薄手の物で我慢し

靴は使いふるしたスニーカーを履いて行って、向こうで処分してしまうことに決めた。


入れてわかる荷物のすごさだった><


とにかくかさばるのだ。

当然、服はしわくちゃには出来ない。

宝物のヴィトンのトートバッグを折り畳む勇気はない。

ブーツがこれまた・・・


膨らむ!膨れる><

うわ~荷物が~><


・・・・・・・・・

なんとかひとつには納まった。

が、これははっきり言って大変である。

明日、俺はこの荷物を持って帰省客や観光客らで大混雑している京都駅から「のぞみ」に乗り込んで東京まで行かなきゃならない・・・


しかし、プロの手でありさに変身して、東京から京都まで闊歩出来る幸せを思えば、それ位の苦労なんかとるにたらないことだ・・・よな?


俺は・・・胸一杯に不安を抱えつつ床についたのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する