男時々女~ありさの日記~

男に生まれ、物心ついた時にはすでに性の違和感を感じ・・・でも、それはとってもおかしな事、決して表沙汰には出来ない事だっていう世間体みたいなものは小さな子供でも理解出来た。だからひた隠しにしてそんな暗黒の時代を生きてきました。
そして、姓の多様性が認知されつつある今・・・でも、わたしにとっては時すでに遅し。歳をとってしまいました。
今さら・・・でも、でもあきらめきれない><
そんなありさおばさんの「男時々女」の日記です。

東京都心をぶらり

案の定、荷物はズッシリと重たかった。


こんばんわ!ありさです。

洋服類、鞄1個、靴1足、小物類

1つ1つはぜんぜん重たくなんかないんですけどね~・・・

これを一緒に持つと・・・本当に重たかったです><



第3話 東京都心はきれいだった。


京都駅にやっとのことで辿り着いた俺・・・

とにかく、荷物がかさばって持ちにくい。

そして何より、じわじわと効いてくる重量感と言ったらw

自宅から駅までの約10分間で、額にうっすら汗が滲むほどだった。


駅では、お世話になるチェンジストさんにと、お土産を買うことにした。


京都の手土産と言えば、俺のイチ押しはなんと言っても仙太郎の最中だ。

上品な丹波大納言(小豆)のあんが、これまた上品で繊細な種(外皮)にたっぷりと包まれた逸品で

種が壊れ易いため発送しておらず、店頭でしか入手出来ないという京都の手土産優等生!


早速伊勢丹に買いに行ってみると、まだ開店間もないのに地下の和洋菓子売り場は人の波!

目指す仙太郎ブースは、これまた、京都のお土産として大人気の阿闍梨餅のブースと隣同士なのだが

なんと!とんでもない長さの行列が両ブースを取り囲んでおり、近づくことすら出来ない。

お土産と言えば・・・考えることは皆同じか・・・w

行列が苦手な俺は、あっさりあきらめ伊勢丹を後にし、駅のキオスクで、定番の「おたべ」を買った。

ついでに、車内での朝食用にと、サンドイッチとビールも購入。


ホームに出て、初めて電車に遅れが出ていることがわかった。

伊勢丹の地下ほどでもないが、かなりの人混みである。

指定席は取ってあるが、果たしてこのでかい荷物を持って乗れるんだろうかと不安がよぎる。


結局、約10分遅れで目的ののぞみは到着し、乗り込んだ俺は、例のでかい荷物を足元に置いて窮屈だったが

無事に席に座ることも出来て「ホッ」と安堵のため息をついた。


車窓には、すでに雪を抱いた雄大な伊吹山が姿を見せている。

俺は、飲みかけのビールを伊吹山にかざして、今日の冒険の無事を祈った。


5分遅れで東京着。

予約した時間までにはまだ十分に時間はあった。


街歩きが好きな俺は、東京街中散歩もプチ冒険に予定していたのだ。

ありさに変身してから散歩出来れば言うことはなかったのだが、これは仕方ない。


にしても!この荷物!!

こんな物持って散歩なんて、とてもじゃないが無理。

なので、とりあえず山手線に飛び乗り、店の最寄り駅に立ち寄ってコインロッカーに荷物を預けた。


ありさに変身して帰る際、時間的にシビアな、最終前の新幹線にスムーズに乗れるようにと、道順を確認しておきたかったので

俺は再び山手線に乗って東京駅に戻った。


確認を終えて、俺は東京駅中央口を出た。

さ!東京都心ぶらり散歩の開幕だ。


林立するオフィスビルは、どこも門松を飾って迎春のスタンバイ完了だ。


皇居前に出た。

ここまでほとんど人と出会わなかったが、この寒空の中、ジョギングしている人がいる。


帝国ホテル前、3台ほど客待ちのタクシーが並んでいる。

が、ホテルを出入りする客の姿はまったくない。


歩き出してから小一時間たった。

あの重い荷物がないので、まったく汗をかかない・・というか寒い。

そろそろニコチンも切れてきたし・・・w


休眠中でほぼ無人のオフィス街だったが、コンビニは律儀に営業していたので

有り難くホットコーヒーを入手。

なんと、このコンビニは、店内に喫煙室があり、コーヒーをすすりながら一服つけた。


いや、歩いていてすぐに気がついていた。

というのが「吸い殻」をはじめ、紙屑などのゴミが、まったくと言い切れるほど落ちていないのだ。

滅茶苦茶きれいな東京都心・・・

でも、どこでタバコ吸うんだろ・・・と


ぶらぶらと六本木までやって来た。

さすがに歓楽街と言うか、休日に人の集まる場所だけあって人は多い。


乃木坂辺りで完全に日暮れを迎えた。

これ以上歩くと間に合わないのでタクシーを拾って目的の駅に戻った。


ロッカーから荷物を取りだし店に向かう。


約束の6時きっかりに俺は店に入った。


さーいよいよ変身スタートだ!!

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